「 水浴び その三 」




 水浴びではなくて、行水なのだなー。

 わたしは、てっきり水浴びと思い込んでいたところがある。

 夏休みのこと、わたしは、うちにいて、MIDIるっていうらしい、をしていた。

 昼間、ソーラさんとアスカさんはベランダにまだ出ている。
 そろそろ、10時も過ぎて、部屋の中へ入れなくてはいけない時間ではある。

 しかし、わたしは、JUNちゃんのカキコミをみて思いついたことがある。って言うかそのまま。
 ソーラさんとアスカさんも水浴びをさせればいいのだ。

 わたしは、早速、いつもベランダに出してある水のみ用の洗面器に、新しい水をなみなみと注いできた。

 この時期、人間だって、海水浴へ行ったり、プールへ行ったりする。プールいいなー。それでわたしも水風呂に入ったりするのである。
 だから、きっと彼女たちふたりも、そうしたいに違いないのである。なんせ、この暑さ!

 それで、新しく汲んできた水を手ですくって、ふたりにかけてあげた。

 バシャバシャバシャっと。

 そしたらば、アスカさんは喜んだのである。

気持ちよさそうに、ぬれていた。逃げもしない。
わたしの好意が受け止められたようだ。

しかし、ソーラさんは、

  「おーい、何するのよー。」

という感じで、外用の犬小屋(三角屋根)に逃げ込んでしまうのである。

きっとアスカさんは、名古屋で、こんな風に水浴び、行水をしていたんだろうなー。ソーラさんは経験がないんだろう。

 でも、このように、二時間置きにわたしが、ふたりに水をかけてあげるわけにも行かないので、これっきりになってしまった。

 どんな風に、名古屋のミニダックスたちは、行水するのだろう。見てみたい気がする。


 それと、ちょっと思い出したのだけれど。
ソーラさんがベランダから、わたしを呼ぶのである。
(うー、う−、わん! うー、うー、わん、わん、!)

 夏休みでうちにいると、人使いが荒いのである。
それが、すごく威張っているのである。

 「おーい、暑いおぞ−、早く中へいれろよー。」

 「おーい、夕方だぞー、外に出たいぞー。」

 そのことも一緒にちょっと思い出してしまった。

 えばっているソーラさんであった。


         (おしまい)

                    (2003.1.3)
 

( なつかしの「ドレミファコップの歌」。この歌聞くと涼しくなる。三ツ矢サイダー知ってる?)  midi by kogarashi     

( アップロード 2003年5月31日 また、暑くなって来ちゃいました。一年がかり^^; )
の予定がなんと今日は2005年12月31日なのです。このエッセイを書いて何と三年の歳月がが流れているのです。おーー!