「 ウ・ワ・サ その五 」

                        


 アスカはゴミ袋の偵察を終えてこちらにやって来る。

 「アスカさん、なんかいいものありましたか……?」
ソーラさんはアスカさんと話し出すのである。

 あれあれ、いってしまった。

 アスカさんの腰痛のことも知っている。
もう二年ほども前になる。寒い時期ベランダに出しておいたら、寒さでやられてらしく腰痛になって、まともに歩くことも出来なかった。一ヶ月間ゲージから出られなかった。毎日痛み止めの薬を飲ませたのである。さびしがるので、散歩は抱いて連れて行った。大変だった。寒さがよくない。再発しないように注意しないと……。

 それにしても、アスカさんがソーラさんのことを、こっそりと言いに来るのは、まーアスカさんなら、サもあろうと思う。

 ソーラさんだよな。おとなしいだけのお嬢様かと思っていたが……。
なかなかやるもんだなー。ほほー。

 まあ、仲良くやってくれればいいんだけれど……。ダイジョウブかいなー。




 ある日のこと、土曜日でわたしはお休みの日であった。
お天気はすごくよい。

 ソーラさんとアスカさんをいつものようにベランダへ出す。朝ごはんをあげる。
いつもと同じ。天気もいいし、このまま、ベランダに出ているのも気持ちがよくていいだろう。

 わたしは、今日はバスに乗って出かけない。休みだからね。
それで、天気がいいのではあるが、一週間の疲れもたまっているので、もう少し寝ることにした。
  布団にゴロリと転がる。


     その六